[EPISODE.11] Change the World
【あらすじ】
突如、イレギュラー因子としての「影」が出現し、SSSのメンバーに襲いかかる。そして、メンバーの一人、高松が魂を奪われNPCと化してしまう。
ゆりは緊急集会を開き、SSSの皆に現状を伝える。と同時に、音無の考えていることも皆に話させた。自分のことは自分で決めるようにと、言った。
最後にゆりは、PCを盗みNPCにプログラミングし世界を改変しようとする神を気取った人物の存在にたどり着く。そして、PC室からの抜け穴を見つけ、そこがギルドにつながっていることに気付く。
次回予告からも、神が存在するのかもしれないと思われる。
【奏について】
――奏には生前、とても仲の良い友人がいた。名前は遥といった。
「もー、また奏は麻婆豆腐なの~?」
「…だって、おいしいから」
二人はいつも昼食を、向かい合って食べていた。
遥は普段は明るくふるまっているが、学校でも家でも居心地が悪いということを、奏は聞かされていた。
奏といる時間だけが、彼女にとって幸せな時間だったのだ。自分の悩みをいつも静かに聞いてくれて、そして冗談を言った時には明るく笑ってくれる。そんな奏が、彼女は大好きだった。
しかしある日、遥の様子が急におかしくなった。前は困った時には奏に相談していたのに、急に何も話さなくなった。
いつもは奏から話しかけることはなかったが、流石に今回のことに異変を感じ、
「遥、どうかしたの?」
「…………」
語りかけても、こちらに見向きもしない。
なんで何も話さないのよ! 前はちゃんと話してくれてたのに…。
奏は何も話してくれない遥に、寂しさを感じていた。
そして、二人が話さない日々が続いた。
「ねえ、あの遥って子、自殺したらしいよ」
「え~、マジー? 自殺とか、まじ笑えるんだけど~」
え? なんで? 遥が、自殺?
……私のせいだ。遥は何も話そうとしてなかったけど、きっと話したかったんだ。それなのに、彼女が話してくれなかったという理由で私もいじけて、話そうとしなかった。
私の、せいだ――
――そして、死後のこの世界。
奏は、遥のように誰にも救われることなく、理不尽な死を遂げる人が出ないようにしたいと強く思った。あるいは、理不尽な死に方をした人が報われるようにしたいと思った。
そのために自分に何ができる?
それを奏は考え始めた。
それが、彼女がここにいる理由。
戦い続ける、理由。
奏「……という物語を考えたのだけれど、果たしてこれは私のイメージアップにつながるのかしら?」
結弦「っておい! イメージアップってお前そんなキャラじゃないだろ!」
奏「天使ちゃんマジ天使…ふふ…」
結弦「壮絶な戦いになりそうだな…」
奏「ほら、かなでなでなで、して?」
結弦「…そうだ、そういえばなんでお前の友人の名前を遥にしたんだ?」
奏「オーバードライブはパッシブだから…」
結弦「使いどころ違うだろ!」
奏「さあ…、このブログの作者の名前が遥だからじゃないかしら?」
結弦「メタだな…」
以上、私の想像は終了です。
次回、神さまが出てくるようだから、展開を楽しみにしている。
ちなみに、この物語は、Artificial Children(東方アレンジ)を聴きながら、書いたんだ。
以上です。
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