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2010年10月30日土曜日



youtubeより、埋め込みテスト。
ジムリーダーの最後の一体の曲は素敵ですね。

2010年10月27日水曜日

キサラギGOLD☆STAR

「キサラギGOLD★STAR」応援CHU!!



なんとなく久しぶりに、ブログを更新してみる。
SAGA PLANETSの、このゲームの発売が楽しみな今日この頃。
自分はストーリーよりかは、キャラクターを楽しむタイプなので、今回でいう遠藤沙弥さんみたいな元気少女が登場するとすごく嬉しい。日常生活で落ち込みそうなときとか、励ましてくれそう。

ポケモンアニメのアイリスの「子供ね~」にいつもドキッとしてしまうのは秘密。

そういえば、東野圭吾さんの「秘密」観てますよ。あれは、ドラマではおそらく夫婦の絆の危機の演出がメインになると思うけど、12回は長すぎるかも。この前の、松下奈緒さんが大学院生役だった「探偵倶楽部」のように、2時間ドラマがピッタリだと思うな。

結婚指輪の伏線はすでに登場していたけど、原作の最後はホント感動する。

さて、まあ今日はこんなもんで。
またね~。

2010年6月26日土曜日

Angel Beats! 最終話 感想

[EPISODE.13] Graduation
Angel Beats!のストーリーが幕を閉じた。
 前回、ゆりの行動により、「影」は消滅した。
 そして、無理にNPC化されることなく、皆が自分の意志で消えていった。最後には、
「私の人生も、良かったんだな……。この世界でみんなと一緒に過ごしたことで、やっと気付けたよ……」
 と、思い残すことなく、消えていったと信じている。

 そして、最後まで残った五人――ゆり、日向、直井、音無、奏。
 彼らの卒業式が行われた。
 生きることは素晴らしいことなんだ、ということをこれまで皆に伝えようとしてきた奏も、卒業式は初めての体験だった。
 最後に残った、音無と奏。

 音無は奏と、もう少し話がしたかった。
 外に出て、音無は自身の想いを語り始める。
「二人で、この世界に残らないか?」
 そして奏は、真実を語る。
 なぜ彼女がこの世界にいるのか――
 
 彼女は生前、心臓移植を必要とする状況に陥った。そのとき、ドナーが見つかった。かつて音無の妹が見つけられなかった、ドナーを。
 それによって奏は命が助かった。
 彼女は幸運だった。なぜなら、自身が列車事故に遭い、もう死ぬことが分かった、とある人物がドナー登録をしたからだ。
 その列車は、センター試験会場に向かうものだった。土砂崩れにより、トンネルが閉鎖された事故だった。
 その彼は、水や食料を、自身より皆に優先して分け与えた。そのおかげで、ほかの乗客は全員助かった。ぎりぎりのところで、助けが来たのだ。
 だがそのとき、彼はもう生きていなかった。ドナー登録を済ませた直後に、亡くなった。
 その少年の名前は――

 今思えば、奏のあの時の言葉。
「その助かった誰かは、一生、あなたに感謝し続けるでしょうね……」
 というのに込められた想いは、本当に温かいものだったのだと分かる。
 あのときの、奏の天使のような表情も、そういうことだったんだね……。

 奏は、そのことを伝えると、音無に「ありがとう」を伝えて、消えた。そしてその後、音無も消えた。
 二人は来世で会えるのだろうか? 道ですれ違っても、気付かないかもしれない。でも、雰囲気で気付くかもしれない。そういうものだ。だって、誰かを好きになる時も、はっきるとした理由なんて、無いじゃない? 同じ性格の良さを持った人は他にもいるかもしれないし。でも、その人が好き。「波長が合う」という概念も最近考えてるんだ。
 
Angel Beats!”というタイトルの意味や、opで奏がピアノを演奏していた意味も、最終回にして明らかにされた。
天使の鼓動」で、やっぱり正しかったんだね。でも、あのときはその真実に気付いていなかった。今思えば、ドナー登録の話が出てきた時点で、その可能性も気付けたはずなのに、なんで気付けなかったんだろう。いや、気付けなくて本当に良かった……。
 
 それで、このアニメの主題は、「生きることの尊さ」だ。アニメが始まる前に公表されていたように、人生賛歌だ。
 ただ、生きる意欲を失っている人に、
「生きることって素晴らしいことなんだよ」
と言ったところで、心には響かない。むしろ、そう言った人に対して、怒りを覚えるだろう。
なぜ伝わらないか? それは、綺麗事にしか聞こえないからだ。
 ではどうすれば伝わるのか? 具体的なエピソードをその人自身が読み、何かに気付くのである。人に言われるより自分で気付いたことの方が心には響くし、何より、言葉だけではなく具体的なストーリーがあることで、実感もしやすい。
 誰だって、「生きることの尊さ」くらい理解はできる。でも、それを実感している人は少数のはずだ。積極的に死にたいと思うほどではないが、特に生きたいわけでもないという人が大半だろう。私はどうなんだろう? そうだね……迷っている時点で、意志はそんなに強くないのかもしれない。
 でも、それで自然なのかも。だって、
「生きることは本当に、すごいことだ。だから私は、毎日を大切に、だれかのためになるように生きていく!」
 といつも思っていたら、いつかその弦が切れるんじゃないか、と思う。
 でも、無気力に生きたくはない。

 そもそも、生きることって何だ?
 生きることは「熱」だと、最近は思っている。亡くなった人の体は、冷たくなる。
 それに、生きている人でも、無気力だと冷たさを感じる。だから「熱」が、生きていることの証なんじゃないかな、って思ってるんだ。
 
 さて、一つのアニメですべてを描くことなどできない。いや、描けないものもある。描き出せるかどうかすら分からないものもある。なんか、ゲーデルの不完全性定理みたいだね。
 例えば、ゆりの妹達は、自身の人生をどう納得する? 
 生まれてきてすぐに虐待で殺された子供は?
 この他にも、理不尽な人生に納得できない人はたくさんいる。
 そんな人生に納得できる人ばかりでは、ない。

 すべての人が、自身の人生を肯定できるようにすることは、できないのではないか。
 つまり、AB!の皆が最後には幸せを感じて消えていったのも、綺麗事なんじゃないかと思う人もいるはずだ。私だって、そういう気持ちがゼロではない。
 
だから、「ケースバイケース」のような逃げ道的言い方になっちゃうけど、結局は、アニメから何を感じ取るかが問題だと思う。同じ作品を見ても、自身の境遇によって感じるものは違うだろうし。


 あと、アニメを観終わった直後の今だから、こういう心の状態だけど、次に嫌なことがあった時にもこの気持ちを維持できるだろうか? たぶん、無理だ。一時的には心が折れるかもしれない。さっきも言ったけど、常に「熱」を持つ必要はない。
 遠子先輩も言ってたけど、疲れた時には、誰かの想像の世界をちょっとのぞけばいい。すると、そこから打開策が見えてくることもある、ってね。

 このアニメは、「生きること」という、最も大きいテーマに挑戦した。だからこそ、描ききれなかったものもある。たとえば、いじめられて自殺しようと思っている生徒がこのアニメを見たら、立ち直る人もいるけど、無理な人もいると思う。
 でも、いじめをテーマにした話なら? それで、同じ1クールのアニメー――小説でももちろんいい――を見たら? 気持ちの変化も、より大きいと思う。
 自身の境遇にあった作品を見て、生きる意欲を持つ。
 これが、架空の世界に触れる意義だ。
 あと、生まれ変わりを信じるかどうかも、テーマになってくる。
 あるのかないのかが分からない。今の科学を見てると、どうもないような気がしてしまうが、もしも神さまのような存在によって科学の方向が決められているのなら? つまり、論理的に考えると、どちらかは分からないのだ。
 だからそれも、自身の境遇に合わせて、どう考えるべきかを決めるべきだと思ってる。
 こう考えるべきだ、ってのは、無い。

 生きることに疲れた時には、誰かの想像の世界に触れ、生きる意味を見つめ直す。そして、自分も現実世界の誰かを幸せにできるように努力する。

 これが、私の出した結論だ。

 あるテーマにしぼった作品で、今読みたいものもいくつかある。だから、これからその本を読んで、またいろいろと考えたいな。もちろん、その考察を活かす土台もしっかりとさせるために、学校の勉強も頑張らなくっちゃ!。でも今は休息の時間。
 まずは、あの本から読もう――

2010年6月20日日曜日

「生徒会の八方」感想

生徒会の八方で、物語が大きく動きます。
一話完結の生徒会の日常風景を描いたものも、もちろんあります。

卒業式も迫り、物語も終盤に近付いてきたようなので、ここで、葵せきな先生の前作「マテリアルゴースト」について。生徒会の一存シリーズとの比較をしてみることで、きっと気付くこともあると思います。

マテリアルゴースト4巻の冒頭の一文を引用します。
「どうしてあの結果に至ってしまったのかという問いに対しては、今の僕でも、ハッキリと答えを返すことができない」
この物語の主人公の式見蛍(しきみけい)は、杉崎鍵と同じように、複数の女の子から好きという感情を持たれます。それに対して彼はどのような決断をしたのか? あなたは、この冒頭の一文から何を感じるでしょうか?

さて、ここで、真儀瑠紗鳥の存在が大切になってきます。
彼女は式見蛍の先輩で、同時に式見蛍を好きになった一人の少女でもあります。
それから年月が経ち、今では碧陽学園生徒会顧問です。彼女の目から見て、杉崎鍵の恋愛はどのように見えるでしょうか? かつて杉崎鍵と同じような悩みに苦しんだ式見蛍を当事者として見ている分、杉崎に思うところもきっとあるでしょう。
真儀瑠先生なら、かつての経験をもとに、杉崎に何か大切なことを伝えられるかもしれないと、思っています。でも彼女のことだから、言葉には出さないかもしれませんね。

生徒会の八方で、真儀瑠先生の出番は少ししかありませんし、それも杉崎の恋愛とは関係のないものです。真儀瑠先生の過去も見つめ、今の彼女なら杉崎にどう言うかを考えてみてほしくて、彼女のことを書かせていただきました。

「生徒会の八方」で物語は進みますが、まだ完結はしていません。杉崎鍵と、彼を好きになった女の子たち。皆の想いは、これからどのように動いていくのか、楽しみにしています。

2010年6月19日土曜日

Angel Beats! 第12話 感想

[EPISODE.12] Knockin’ on heaven’s door
 
突如として「影」が現れ、意志を持つ者たちををNPC化する動きがあった。SSSのメンバーはNPCになることに抗い、「影」たちと戦う。今回はその戦いの続きからだ。
 音無の考え方、つまり、神と戦うのではなく、「俺の人生もいいものだったんだな……」と思えるものを見つけ、ここから卒業していくべきだというものに賛成する者は少なからずいた。だが、「そんなの認められない! それじゃあこれまで俺たちは何のために戦ってきたんだ!」と、考えを受け入れられないものもいる。
 だが今のこの状況、することは両者とも同じだ。「影」と戦わなければならない。
 皆が音無の考えを、いや、自分の心の中でもいつしか気付き始めていたその考え方を認め、ここから去っていく決意をするようになると私は信じている。

 一方、ゆり。第一コンピュータ室からギルドへの道筋をたどっていた。途中、「影」に襲われ意識を奪われそうになるが、必死に抗った。まだ終われない、と。
「向こうの世界」つまり、ゆりが本来の制服を着て授業を受けている世界でゆりは必死に抵抗し、元の世界に戻ってこれた。奏の言っていた「壮絶な戦い」とは、こういうものだったのかもしれない。まさに、自分との戦いである。その際、音無、日向、奏、ついでに直井の思いに助けられた。彼女ひとりだけではNPC化してしまっていたのかもしれない。
奏が音無の背中からヒョコっと顔を出すシーンは、かわいかったなあ……///
 
そして、彼女はたどり着く。第二コンピュータ室。
 そこに一人の男が存在していた。
 彼もNPCのようだ。遠い昔にプログラミングされた存在。彼がAngel Playerを操り、「影」を生み出す条件は、「愛が生まれること」だと彼は言う。
 愛を知り消滅するものもいる。だが、神への抗いを続けるならば、愛を感じていても消えないだろう。だが、愛がこの世界に蔓延してしまっては、この世界は「永遠の楽園」となってしまう。それではいけない、とAngel Playerのプログラマーは考えた。そして、「影」のプログラミングをした。
 そのプログラマーの彼は、愛を知りこの世界から去っていってしまった女性を待ち続けたが、その時間が長すぎ、もう耐えられなくなる。そして自身をNPC化するプログラミングを組んでしまう。彼は、果たして報われたのだろうか? それは、分からない。
この場面で、夏目漱石の夢十夜の第一夜を彷彿とさせた。そこでは彼は最後に、百合(ゆりっぺ?)の花、つまり待ち続けていた女性と会うことができた。別に、この話はAngel Beats! にあまり関係無いと思うが、連想したので書いただけである。

 そして、ゆりの目の前に座る彼は言う。ここまで辿り着いた、ゆりには選ぶ権利があると。それこそ、このシステムを使ってこの世界の神になることもできる。永遠の楽園を作ることもできる。
「神さまのいない日曜日」でも、死者のための「永遠の楽園」の是非に関する議論が行われていた。墓守としてアイは、相反する考えを持った父と母の意志を引き継ぎ、それらを止揚した世界を作ろうと進む。そこまでが一巻だった。二巻ももう出てるみたいなので、読む必要があるが。
「永遠の楽園」といえば、博麗霊夢は「楽園の永遠の巫女」だったな。幻想郷も、永遠の楽園なんだろうか? それを脅かすものもあるのだろうか?

世界のシステムで、「夏空カナタ」も思い出した。塔弦島では、一人の女性が一生、ある部屋から出ない、という犠牲により島の存在が守られている。Angel Beats! で、一人の女性の犠牲といったらやはり、奏を思い出す。彼女は最終回でどうなるのだろうか? 彼女も、消える、いや、卒業できるのだろうか?

これまでに鑑賞した作品と比較検討することは大切だが、ちょっと脱線しすぎたので、ここで本題に戻る。

そして、ゆりの決断の時。「やっとこの世界を手に入れた! ついに神様にも勝ったんだ!」という思いを、以前の彼女なら持っただろう。だが、こんなに愛しい仲間を持った今の彼女には、そんな思いはない。
ゆりは、自身の感情が不思議だった。皆と仲良くなったのに、どこか変な感じ。
「そうだ、私の原動力は、妹たちを理不尽な死に追いやった神への復讐心だったんだ。なのに今は、その思いが妹たちだけのものではなくなってるんだ……」
 そう思った彼女に、妹たちは語りかける。「お姉ちゃん、もう苦しまなくていいよ。ありがとう」と。それは、実際に妹たちが言った言葉ではない。ゆりがそう思えるようになったのだ。神と最後まで戦い続けたからこそ、そう思えるようになったのである。

「妹達」といえば、レールガンでも「姉としての行動」が描かれていた。
 
そして彼女は、その部屋のコンピュータをすべて破壊する。「影」をなくし皆を救い、共にこの世界から卒業するためである。
 卒業した後、ゆりはどんな人生を送るのだろうか? エンディングにもあるように、そのときはもう、強い女の子ではない。普通の女の子の弱さで涙を流すと思う。
 
 オープニングは奏のことが歌われている。奏はこの世界に来た人々のために、一生懸命頑張り続けてきた。普通の学生生活を送らせる努力を続けてきた。普通の生活がどれだけ幸せかは、ゆりが「向こうの世界」で経験したことを見た私には、理解できた気がする。でも、「理解」はできたが、「実感」はできていない。普通の生活を幸せだと感じるのは、簡単ではない。

 そして最終回。
 ――卒業生代表、音無結弦
皆がこの世界から卒業するときが、ついにきた。
 その中に奏は含まれているのだろうか。彼女には、音無たちとともに卒業したいという思いもあるが、この世界を守り続けたいという思いもあるはずだ。その葛藤の末に彼女がする決断はどのようなものなのだろうか?

ここで、Angel Beats! というアニメの世界から、現実世界に戻ってみる。この現実世界はどのようにしてできたのか。時間、空間、そもそも「存在」を生み出したのは何なのか? それが分からないように、Angel Beats! の世界観も完全には分からない。アニメ、つまり創作物だからといって、完全に理解できるものではない。アニメの原作者もその世界がどのようにしてできたのかを、まだ考えているのかもしれない。そして、それを考えることは私たちにもできる。
理不尽な死を遂げた者のための世界。このような世界がなぜあるのか?
それを考えることは、私たちの生きる現実世界がなぜあるのか、を考えることにも結び付くかもしれない。

 Angel Beats! は、1クールという短さの中でとても多くの物を私に与えてくれた。もちろん、描ききれてない部分も多いのも事実だ。
 ゆりはどのようにして死んだのか? これまでにも、SSSのようなメンバーはいたのか? これからのこの世界はどうなるのか? 奏はいつからいるのか? 奏がAngel Playerと出会ったきっかけは?
 だが、アニメの中ですべてを示す必要はない。すべてが示されないことで、私たちが考えることができるからである。
 一般に、アニメが終わると、その主題に関する考察もやめてしまうことが多い。だが、その考察を続けてこそ意味がある。その主題とは、「生きる意味」である。
「Angel Beats! ってどんなアニメなの?」と聞かれたら私は、「理不尽な運命に抗い続けた果てに、何か大切なものを見つけた人々のお話だよ」と答えたい。

 だが、私の生きるこの現実世界で、理不尽な死を強いられた人は報われるのか? アニメでは報われていたが、現実ではどうなんだ? ということに関しては、考察をかなり続けているのに、分からない。
 でも、「アニメと現実は違う」の一言で済ませたくはない。だから、「理不尽な運命」にどう立ち向かうべきなのかについては、これからも考え続けていきたい。

2010年6月12日土曜日

Angel Beats! 第11話 感想

[EPISODE.11] Change the World

【あらすじ】

突如、イレギュラー因子としての「影」が出現し、SSSのメンバーに襲いかかる。そして、メンバーの一人、高松が魂を奪われNPCと化してしまう。

 ゆりは緊急集会を開き、SSSの皆に現状を伝える。と同時に、音無の考えていることも皆に話させた。自分のことは自分で決めるようにと、言った。

 最後にゆりは、PCを盗みNPCにプログラミングし世界を改変しようとする神を気取った人物の存在にたどり着く。そして、PC室からの抜け穴を見つけ、そこがギルドにつながっていることに気付く。

 次回予告からも、神が存在するのかもしれないと思われる。

【奏について】

――奏には生前、とても仲の良い友人がいた。名前は遥といった。

「もー、また奏は麻婆豆腐なの~?」

「…だって、おいしいから」

 二人はいつも昼食を、向かい合って食べていた。

 遥は普段は明るくふるまっているが、学校でも家でも居心地が悪いということを、奏は聞かされていた。

 奏といる時間だけが、彼女にとって幸せな時間だったのだ。自分の悩みをいつも静かに聞いてくれて、そして冗談を言った時には明るく笑ってくれる。そんな奏が、彼女は大好きだった。

 しかしある日、遥の様子が急におかしくなった。前は困った時には奏に相談していたのに、急に何も話さなくなった。

 いつもは奏から話しかけることはなかったが、流石に今回のことに異変を感じ、

「遥、どうかしたの?」

「…………」

 語りかけても、こちらに見向きもしない。

 なんで何も話さないのよ! 前はちゃんと話してくれてたのに…。

 奏は何も話してくれない遥に、寂しさを感じていた。

 そして、二人が話さない日々が続いた。

「ねえ、あの遥って子、自殺したらしいよ」

「え~、マジー? 自殺とか、まじ笑えるんだけど~」

 え? なんで? 遥が、自殺?

 ……私のせいだ。遥は何も話そうとしてなかったけど、きっと話したかったんだ。それなのに、彼女が話してくれなかったという理由で私もいじけて、話そうとしなかった。

 私の、せいだ――

 ――そして、死後のこの世界。

 奏は、遥のように誰にも救われることなく、理不尽な死を遂げる人が出ないようにしたいと強く思った。あるいは、理不尽な死に方をした人が報われるようにしたいと思った。

 そのために自分に何ができる?

 それを奏は考え始めた。

 それが、彼女がここにいる理由。

 戦い続ける、理由。

奏「……という物語を考えたのだけれど、果たしてこれは私のイメージアップにつながるのかしら?」

結弦「っておい! イメージアップってお前そんなキャラじゃないだろ!」

奏「天使ちゃんマジ天使…ふふ…」

結弦「壮絶な戦いになりそうだな…」

奏「ほら、かなでなでなで、して?」

結弦「…そうだ、そういえばなんでお前の友人の名前を遥にしたんだ?」

奏「オーバードライブはパッシブだから…」

結弦「使いどころ違うだろ!」

奏「さあ…、このブログの作者の名前が遥だからじゃないかしら?」

結弦「メタだな…」

以上、私の想像は終了です。

次回、神さまが出てくるようだから、展開を楽しみにしている。

ちなみに、この物語は、Artificial Children(東方アレンジ)を聴きながら、書いたんだ。

以上です。

2010年6月5日土曜日

Angel Beats! 第10話 感想

結弦と奏が、SSSの皆に満足させてあげるための具体的な行動を開始する。
奏は器用なところもあるけど、不器用なとこもあるって感じ。演技は下手なのかも。

ユイは生前、体を自由に動かせなかった。そのため、興味を持った野球やサッカーもできなかった。そして、女の子の夢の「結婚」もできなかった。
しかし、もし来世で出会えたなら、そんな彼女でも必ず受け入れることを日向が約束し、ユイは安心して消えた。

ゆりの妹や、音無の妹だって理不尽な死(殺人や病気)なのに、この世界にはいないようだ。もうずいぶん前に満足して消えた可能性もあるが。
今後の展開で、彼女たちと出会うことで、ゆりや音無が満足して消えるのかもしれない。
しかし、opにもあるように、奏はそんな人々を見送り続け、自身は孤独なままである。そんな彼女を独りぼっちのまま、音無が放っておくとも思えない。
だから、最後にはどうなるのかが想像がつかない。そこが、おもしろい。

しかし、やっぱりこういう展開になった。天使が、本当は皆の見方なのに、自ら敵を演じる。自己犠牲。音無という支えがあるが、それでも辛いと思う。でも、皆の幸せそうな笑顔を見たら、奏も満足なのかもしれない。
普段の安らぎは、麻婆豆腐だけ。そんなささやかな幸せも、俺、奪っちまった…というのは許せない。でも、音無はそれも反省してたし、今ではすっかり仲が良い。

音無と天使が話してるところを、戦線のメンバーに見られたらどうなるだろう?
あと、最後に出てきた「影」はなんだ?

「ま、勉強とか部活とかができるだけで幸せだよな」と諦観することも時には必要なのかもしれないが、それだとこの世界から消えてしまう。そうして消えるのも悪く何のかもしれないが、やはりもう一歩先まで進みたい。

彼らのこれからの行動を見守りたいと思う。
それから、最初はこんなにたくさんの名前覚えられないよ><、と思ってたけど、今では全員覚えた。3カ月の間で、彼らのことがほんの少し分かった気がする。

このアニメが終わっても、現実での理不尽な出来事に対する気持ちの整理と行動、に関する考察は、やめない。

2010年5月31日月曜日

本棚データベース

Ⅰ 
もえたん
Death/こみゅにけーしょん 1~3
えむえむっ! 1~3
School Days 1~2
ToHeart2 1~5
Clear 1~2
Gift 1~2
あかね色に染まる坂 1~2
灼眼のシャナ 1~8 (8)
空を飛ぶ、3つの方法。 1~2
盗んでリリス 1~3
ゼロの使い魔 1~7




スンデレ 1
かのこん 6
D.C. ~Four Seasons~
Sweet Sister
かみingど~る 1~4
こえでおしごと 1~2
でい・えっち・えい 1
キャロットへようこそ!!
ヨメイロちょいす 2
シャイナ・ダルク 1~4
ピクシーゲイル 1~2
ななついろドロップス(たかみ裕紀) 1~5
ななついろドロップス(水島空彦)
SNOW ~Pure White~
あきば浪漫ス! 1~4
おとして↓アプリガール 1~3
H2O 1~2



いとうのいぢ画集 1~3
プリンセスパーティ
天神乱漫
てぃんくる☆クルセイダース
しゅぷれ~むキャンディ
ななついろドロップスpure!!
Flyable Heart
萌木原ふみたけ画集
少女プラネタリウム
5年 memorial
おとなの萌王
らき☆すた こなたの方程式
生徒会の一存 ファンブック
ポケモンバトル大図鑑



神はサイコロを振らない 1~2 (2)
げーむ部! 1~2
マジスキ 1
ましろいろシンフォニー 1
朝まで授業Chu! 1
武蔵野線の姉妹 1~2
ひぐらしのなく頃に(綿流し編) 1~2
ひぐらしのなく頃に解 (目明し編) 1~4
びんちょうタン 1~4
はなまる幼稚園 1~7, 7.5
涼宮ハルヒの憂鬱 1~10 (9~10)
数学ガール  上、下




涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 1~4
てるてる天神通り 1~4
生徒会の一存にゃ☆
おまもりひまり 0~6
日常 1~5
とある科学の超電磁砲 1~4
ねこ耳少女の量子論
ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論
ヒビキのマホウ 1~2
魔法少女いすずさんフルスロットル 1
論理少女 1~3
えびてん 1
ひゃくえん! 1
マリッジロワイヤル 1~6





同人誌集
東方幻想画報 1~2
あしあと‐カントク アートワークス‐
ゴネンメ コレクション
萌えキャラの上手な描き方
マンガで分かる統計学(因子分析編)



1前
1冊10分で読める速読術
思考の整理学
ライフワークの思想
ことばの作法
アイディアのレッスン
人間失格
脳と仮想
走れメロス
狭き門
こころ
スノーグース
蹴りたい背中
博士の愛した数式
時をかける少女
頭の体操 1~3
ジェネラル・ルージュの凱旋  上、下
彼女は戦争妖精 1~2
スノウピー、見つめる
シュガーダーク
プシュケの涙
ハイドラの告白
セイジャの式日
GOTH 僕の章、夜の章
お茶が運ばれてくるまでに
よくわかる現代魔法が256倍よくわかる本
半分の月がのぼる空 1~2
ひかりをすくう
銀河鉄道の夜
蛇にピアス
インストール
ヘブンズ・ダイアリー 1
さくら荘のペットな彼女 1~2 (2)
夏海紗音と不思議な世界 1~2 (2)
神さまのいない日曜日1~2 (2)



1後
文学少女 1~8
文学少女挿話集 1~3
文学少女見習いの、初恋。
文学少女見習いの、傷心。
妄想少女2
ギャルゲエの世界よ、ようこそ! 1~2
記憶の森のエリス
よくわかる現代魔法 1
灼眼のシャナ
あずけて! 時間旅行 2
鳳凰堂みりあは働かない! 1~3
Wメイドで生徒会!
涼宮ハルヒの憂鬱  憂鬱、溜息、消失
らき☆すた  殺人事件、ゆるゆるでいず、スーパー童話大戦、オンライン
かぐや魔王式! 5
電波女と青春男 1~4
探偵・花咲太郎は覆さない
二四〇九階の彼女 1~2
症例A
ショートショートの広場 19~20
つれづれノート 16~17
電波男
ツレがウツになりまして 1~2
天川天音の否定公式 1~4 (4)



2前
数学ガール 1~3
えこぱん 1
あにけん 1
あねけん 1
四季おりおりっ! 1~2
リトルバスターズエクスタシー(マジキュー4コマ) 4
座右の銘
東方求聞史紀
大阪万博
思考は現実化する
精神科医はなぜ心を病むのか
シャーロック・ホームズの事件簿
アインシュタイン150の言葉
赤毛のアン
The five people you meat in heaven
科学で分かる男と女の心と脳
女性は「話し方」で9割変わる
小説の書き方
アホの壁
詭弁論理学
すべては音楽から生まれる
脳の中の人生
思考の補助線
しがみつかない生き方
しがみつかない死に方
頭のいい人が「脳のため」に毎日していること
「脳にいいこと」だけをやりなさい!
脳を活かす勉強法
「読む、書く、話す」脳活用術
猫を抱いて像と泳ぐ
忘却の整理学
ニーチェの言葉
神様のカルテ



2後
レイトン教授とさまよえる城
sex(石田衣良)
夢を与える
フェルマーの最終定理(サイモン・シン)
5分で楽しむ数学50話 1~2
数の国のルイス・キャロル
四色問題(ロビン・ウィルソン)
一分間勉強法
NLP速読術
数学の花束
変な数式美術館
パラドックス(図解雑学)
物理の仕組み(図解雑学)
超ひも理論(図解雑学)
量子力学(図解雑学)
相対性理論(図解雑学)
数論とフェルマーの最終定理(図解雑学)
けいおん! 1~3
けいおん! アンソロジー 1~2
ホウカゴティータイム1・2・3! (同人誌)
ぴよぴよにっき。 1
すべては恋の仕業です!(東方同人誌)
東方文花帳
月のイナバと地上の因幡 上
Kanon & AIR スカイ
ぱれっと三周年小冊子
かなめも アンソロ小冊子
けいおん! アンソロ小冊子
とうほうようちえん 6~7
落花流水 1~5
ワンダフルデイズ 1~4
三者三葉 6~7
限定彼女 1~2



3
劇場版文学少女 appetizer
劇場版文学少女パンフレット
文学少女の追想画廊
文学少女 Fantasy Art Book
書体の研究‐しょたけん‐





4前
Kanon 1~2
AIR 1~2
CLANNAD(藤井理乃) 1~2
CLANNAD(しゃあ) 1~2
夜明け前より瑠璃色な 1~2
SCHOOLMATE 1~2
生徒会のヲタのしみ。 1~2
空色スクエア。 1~2
タユタマ
バカとテストと召喚獣SPINOUT 1
色素薄子さん 1~2
藤村くんメイツ 1~2
学園ナイトメア 1
となりの柏木さん 1
狼と香辛料 1~4
はぴねす! 1~2
あずまんが大王 1年生~3年生
緋弾のアリア 1
半分の月が上る空 1~2
.hack 1~3
Honey Coming 1~3
Honey Coming スイートハニーカミング
D.C. ~ダ・カーポ~ 1~2
ぽすたるWORK
電撃ネコミミ侍
文学少女と死にたがりの道化 1~2
文学少女と美味しい噺 1~2
執事少女とお嬢様 1
きゅーきゅーキュート! 1~3
のんのんびより 1
ナルキッソス 1
文学少女のグルメな図書ガイド
げんそうきょう 不思議の国のアリス



4後
青空市場(東方同人誌)
レイトン教授の秘密の本
あずまんが大王 1
かなめも 1
○本の住人 1~3
棺担ぎのクロ。 1
らき☆すた 1~7
らき☆すた コミックアラカルト 1~4
らき☆すた ポケットとらべら~ず
らき☆すた 公式ガイドブック 1~2
科学がSFを超える日
空想科学X 1~2
ゆるめいつ 1~2
うらバン! 1~2
涼宮ハルヒの旋風(同人)
涼宮ハルヒの消失(同人)
マンガで分かる心療内科 1
おとなの心理学 1~2
日本人の知らない日本語 1~2
ぼく、オタリーマン。 1~4
理系の人々 1~2


5左
最上の命医 1~10
とある魔術の禁書目録 1~6, 5.5
To LOVEる 14
生徒会役員共 2
迷い猫オーバーラン 1
よくわかる現代魔法(コミック) 1~2
2010マイブック×3



BOX1
Kaguya 1~5
C3 ‐シーキューブ‐ 1~9 (7~9)
生徒会の一存 1~7
生徒会の一存 黙示録 1~3
マテリアルゴースト 0~5




BOX2
灼眼のシャナの全テ
うみねこのスープ
GOTH
Rくろにくる
生徒会の一存(10mo) 1~2
最終試験くじら
アスクライブ・トゥ・ヘブン 1
祝福のカンパネラ 1
秋葉原いちまんちゃんねる
少女素数 1
この青空に約束を
ぷちはうんど 1
アニメ「灼眼のシャナ」の全テ
マイナスりてらしー
パラドクス・ブルー 1~3
長門有希ちゃんの消失 1
よつばと! 1
時をかける少女
おひめさまナビゲーション 1
いけいけ僕らの天神乱漫
月夜のフロマージュ 1~2
魔法少女いすずさんフルスロットル 1
えびてん 1





2010年5月29日土曜日

Angel Beats! 感想(7~9話)

[EPISODE.07] Alive

直井が仲間に加わった。音無に自分を受け入れてもらえたが、それだけでは消える条件には当てはまらなかったようだ。彼は催眠術を開発したため、それを用いて音無の記憶を探ることを試みる。Angel Beats! 第7話 Aliveはここから、始まる。

音無には生前、妹がいた。彼女の看病に、無意識のうちに生き甲斐を見出していた。
しかし、ある日彼女が亡くなると、途端に生きる目的を見失ってしまう。いわゆる燃え尽き症候群だろうか。
無気力に歩いていると、医師や看護師に「ありがとう」と言っている小さな女の子を病院の前で見かける。それを見て、ハッとなった。
――ありがとう、お兄ちゃん!
妹から教えてもらった大切なこと。
人を助けることで、そして「ありがとう」と言われることで、どれだけこちらも幸せな気持ちになれるか。生き甲斐を見出せるか。
そして音無は医師を志す。
が、センター試験当日に列車事故に巻き込まれてしまう。

そこで目が覚めた。ちょっと一人にしてくれないか……。気持ちの整理はなかなかつけられないかもしれない。
ユリは大切な人が殺された。音無は自身が自己に巻き込まれた。
どちらの方が理不尽かについては考えなくていいだろう。そんなの決まらない。ただ、両者とも辛いのは共通だ。

その後、天使も含めてみんなで釣りをすることになる。
仲良くなり始めている。
が、ユリが「もう一人の天使」に傷つけられた。

今回は、8話に続くための話だったように思う。この話単独で考えたいことはあまりないから、あらすじをここまで述べただけだが、次に移る。




[EPISODE.08] Dancer in the Dark

ガードスキル”harmonics”による、もう一人の天使により奏が連れ去られた。
SSSは、彼女を救うためにギルドに向かう。以前の彼らならば、奏を助けるなんてことはあり得なかっただろう。
直井のおかげで、天使がSSSの敵ではないということがユリを始めとして、皆に分かったのだろう。その意味では、直井に感謝だ。まあ私なんかよりも、音無に褒めてもらえたらそれだけで消えちゃうくらい満足しそうだけど。

最後のhowlingをユリが突破するシーンはお気に入りのシーンだった。いや、天使が傷つくのを見たいわけではないけど、能力発動中の隙を狙われるのが好きと言いますか……。そういえば一方通行も、打ち止めをたすけるために演算能力をすべて打ち止めの情報処理に使い、反射のための計算能力も残っていないところへ、銃で撃たれて、ギリギリセーフとはいえ、死にそうになっていることもあった。あれは、何かを救おうとしている分、見ていて辛かったけども、隙ができるというのは、何か感じることがある。

最近自分の仲間になりつつある人を、自信の刃で貫く状況が急に意識に多く上ってきたとき、天使は大丈夫なのだろうか。攻撃的な天使の意志に耐えられるのだろうか。
「時間ね…」という、0:00の表示にも何か感じることがあった。
 心電図のピッ…ピッという音や、心停止のピー……という音。それから心電図の波形。何かは分からないけど、何かこれらから感じる。
というところで、次回。

考察は、9話のところでまとめて書こう。




[EPISODE.09] In Your Memory

奏の目が覚めない。
一度にあれだけの天使の意識が流れ込んだのだから無理もない。

奏を見守る中、音無は夢の中で記憶を思い出す。
――列車事故でトンネルに閉じ込められた後、自分を犠牲にしてでも皆を守ることができたことを。ドナー登録で、誰かの命が救われたことを。

気付くと、天使が優しくこちらを見つめている。この天使は、俺と約束をした天使だ。そうか……。
「奏、お前だいじょうぶだったんだな!」
「壮絶な戦いだったわ…」

彼女はどんな戦いをしたのだろう。
そして、なぜそこまで戦うことができたのだろう。彼女を支えているものは…。

音無は満足したはずなのに、消えなかった。なぜだ。天使のことを心配しているから。SSSのみんなにも報われてほしいから。きっと、そうだろう。
でも、SSSの皆が報われて消えたら、俺が消えたら、奏はどうなる? また、繰り返すのか。もしかして、これまでも何度も……
「……奏」
 言葉を発せず、ただ顔だけをこちらに向ける。
「お前、これまでも何度も繰り返してきたのか?」
「どういう意味?」
「だから、これまでも俺たちみたいに仲良くなったやつらを、見送ってきたのか?」
 彼女は遠い目をして、いつかのあの言葉をまた言う。
「そんな人、いなかったわ……」
 本当にいなかったのだろうか。

 いつのまに小説書いてるんだ、私は。二次創作でもなんでもないけど。アニメの話と、ほとんど同じか。奏の過去の話とか、書いてみたいな。

 そして、次回に続く。




【Angel Beats! 第9話までの考察】
 
 まず、天使がなぜ戦うのかについて。戦いを仕掛け始めるのはいつもSSSのメンバー。そして天使は戦いたいわけではない。実際、ガードスキルはあるが、アタックスキルなるものは存在していない。
 奏の目的は、理不尽な運命を強いられた人々に、少しでもいい気持ちを味わってもらうこと。そのために、普通の学生生活を送らせようとした。
 私としては、自身が復讐対象となることでSSSの皆に満足させようとしているのかと思っていたのだが、9話を見る限りはどうも違うようだ。
 天使がただ単に不器用で、彼らを説得することができず、仕方なく戦っていただけのようだ。
 これからはどうなる。音無の協力もあり、再び生徒会長となり、戦うことを音無から頼まれる。なぜまた仲間になるという選択肢をとらなかったのか。
 敵を失ったSSSの皆はどうなる。抗う気持ちが削がれれば、本質の解決には結びつかなくなるだろう。

ユリがもし、天使を倒せたとしてもいい人生だったとは思えないのではないか。理不尽な運命を強いた神に復讐できたとしても、その理不尽な事実は変わらないのだから。ではどうすればいいか、を10話から、音無と奏で考えていく。

 音無が「弦を結んで」、立華がそれを「奏でる」。二人の気持ちはここまでつながっている。だから、音無が消えたあと、彼女はどうなるのだろうか。
「ありがとう」と、音無を見送るのだろうか。
 そして、奏は強くなるのだろうか。いや、やはり別れてしまえば、弱い女の子に戻ってしまうだろう。歌詞にすべてが現れている。
 死者がいつまでも存在していることはやはり許されないことなのか。「マテリアルゴースト」や「神様のいない日曜日」でも、こういったことが考えられていた。後者については一巻ではまだその考察は終了していなかったが。
 あと、Angel Beats!のキャラを使っての小説とかも、趣味で書いてみたいかも。やっぱり、銀髪の天使ちゃんはかわいいよ~♪ わふ~(>ω<)

2010年5月8日土曜日

Angel Beats! 感想

[EPISODE.01]Departure 
 死後の世界を舞台にするということで、とても期待できるアニメが、いよいよ始まった。
音無が目を覚ますところから、物語は始まる。彼がSSS(死んだ世界戦線)のメンバーと出会い、共に行動することになる。第一話は、世界観の説明がメインだったようで、それほど面白いとも思わなかった。ギャグも少し寒かった。
 だが今後、ビックリするほど予想を大きく上回る面白さになることは、このときの私は知らないのであった……。
 

[EPISODE.02]Guild
 ゆりが大好きになった。正直、初回を見た時は「涼宮ハルヒの憂鬱」のハルヒに似過ぎだな、と思っていたのだが、ゆりの過去を知った後では、そう思ってしまった自分を恥じた。二人とも、結構違うじゃないか。性格の方向性が似ていても、同じでは、ない。
 ……ゆりっぺの胸に顔をうずめる音無、羨ましくなんか別になかったんだからねっ! 

 
[EPISODE.03]My Song 
 岩沢さんが「成仏」した。この世界では、自分の人生に満足し、抗うことをやめてしまうと消えてしまうようだ。これまでの話からもそれは分かっていたが、大好きなボーカルの岩沢が消えたことで、その世界観を改めて強く認識させられた。
 そして、「天使」の部屋に潜入したメンバーたち。
「クライストとお呼びください!」
 天使が「天使」ではなかったことに、ゆりたちは気付く。
 天使の目的は何なのか、その謎が一層深まった回だった。
 そして、岩沢が消えるのを見た天使の目は、どこか寂しく、見えた……。
 消える岩沢を見て、天使は「良かったね」と思ったのだろうか……。


[EPISODE.04]Day Game 
 いや、ビックリしたね! ギャグがこんなに面白いなんて!
 というわけで今回は主にギャグ回です。Girls Dead Monsterの新ボーカルが「ユイ」になったことで、ユイが音無やゆりと共に行動することが増えた。何より、日向と。
 もう、あんたたち生前兄妹だったんじゃないの! と思うくらいに、二人ともすごくリズムよい漫才(?)を繰り広げていた。
 そして、日向が消えることはなかった。
 日向は生前、他のメンバー同様、ひどい運命を強いられていたようだ。野球でフライをとるのをユイに邪魔されて、本当に良かった。
 ユイは、音無のあの叫びと、日向の表情から、分かってやったのかもしれない。買いかぶり過ぎかなあ。そでもこは、私たちの想像の自由だ!
 ユイに惚れる回だった。しかし、ユイの存在感に圧倒されて、岩沢さんのことを忘れてしまいそうになった自分を恥じようと思う。死んだものは、生きている者の心の中でしか生きられないのだから……。
 と、綺麗にまとまったところで、いよいよ第五話の感想だ! テンション上がってきた!


[EPISODE.05]Favorite Flavor 
 というわけで、麻婆豆腐です。
 立花奏(漢字は私の好みで勝手に想像したんだ)という名前が明らかになった天使。名字と名前、両方が存在することにも何か意味がありそうだ。
 天使は、会長の座を無理やり奪われたのにもかかわらず、音無に文句を言うこともなかった。おそらく、先生たちにも「すいませんでした」としか言ってないんじゃないかと思う。
 なぜ、ゆりたちの攻撃に反撃しなかったのか。天使自身、少し疲れてしまったのかもしれない。悪役を演じることに。

「わざと皆の敵になるように天使を演じ、復讐をさせてあげる」のが天使の目的だと、私は解釈している。ただこの解釈が間違っていたら話を読み違えるので、あまり固執はしないが。
 生前、理不尽な運命を強いられた人物で、運命に復讐したいと思っている人は、いったい何に復讐すればいいのだろうか? 紙がもしいるとすれば、理不尽な運命を強いた神に復讐したくなるので当然だ。だから彼女は自ら、神から能力を授かった天使を演じていたのだろう。
 なぜ、ゆりたちに攻撃するのか(天使から攻撃したことは無かったと思うが)? それは、自らを復讐の対象とするため。
「まるで悪役ね……」 天使がふともらしたこの言葉にも意味がありそうだ。
 そしてなぜ、天使に反抗した人物たちが次々に消されていったのか?
 これは、天使が消したのではなく、この世界がそういうことになっているからだ。オープニングにもあるように天使は、誰かが消えるときにいつも「良かったね……」と心の中で笑顔で手を振っていたのではないかと思う。
 だが、天使だって人間なのだ。周りからの恨みをわざと買い、結束させるというのは効果があることが多いが、それをやっている人物はとても疲れるのだ。だから、それをずっと続けてきた天使を尊敬する。私はそこまでは、できない。孤独は辛い。
 天使もきっと孤独が辛いのではないだろうか。だから、麻婆豆腐をいつか誰かとまた、食べたいのではないだろうか。


[EPISODE.06]Family Affair
 天使が誰かと一緒に麻婆豆腐を食べる日がついにきた!
ということで、新会長が登場した第六話の感想です。
いろいろと書きたいことがあるから、まず、「直井パート」と「萌えパート」に分けて書く。天使に対して「萌え」という言葉を使いたくない自分もいる。「かわいいよ~」って感じではないのだ。儚い感じがして、引き寄せられてしまうような……。それを表す言葉を考えてみたが、出てこなかった。私の今後のセレンディピティに期待したい。……やっぱり「萌えパート」じゃなくて「天使パート」にしよう。うん、その方がいい。
 
「直井パート」
 兄が死んだあとに、兄を演じ続けた直井文人。
彼の過去が明らかになり、なぜあのような残酷な行動をとっていたのかが分かった気がした。語弊があるかもしれないが、目的はSSSと同じなのだと思う。
 SSSは一般生徒を傷つけることはしない、というようにある程度の倫理を守って行動しているが、直井は平気で他人を傷つける。
 そうまでしてでも、神に復讐したかったのだろう。あるいは、やり場のない怒りを他人にぶつけたかっただけなのかもしれない。
 人生の結果だけを上塗りし、皆に安らぎを与え、自分が神になるという考え。このような考えに至ったのも無理はないと思う。それに、そういう人に「それは違う!」と言って、説得することは私にはできないと思う。だって、少しはそれも正しいと思ってしまうから。
「偽りの人生を想像し、それに満足し、成仏する」 これも、少しはいいものなのかもと思ってしまう自分がいる。
 だが音無は、その幻想を正面から壊した。気持ちのいいほどに……。どんな人生であったとしても、それが自分の人生だ。偽りの記憶になんか満足してはいけない……っ! でも、そうでもしないと耐えられないときがあるのよっ!! 
 つまり、最後は少し急展開すぎたと思う。だから、音無と直井のやりとりをもう少し深める必要があったように思う。だから、今から脳内補完します。
 
 ……Now Loading

 ……ん、完了! 脳内補完した結果、音無は自分の考えが正しくないかもしれないということに気付いたと同時に、音無の考えにも全面的には賛成できないという結果になりました。ああ、やっぱり音無のあの熱い説得が心に響いた、天使のように、静かに優しく説得されるのもいいけど、ときには非論理的で感情的でもいいから、熱く語られるのもいいのかもしれない。私の中では、次回から彼はSSSのメンバーになります。……実際は成仏したのかなあ? でも、アニメの展開と、自分で考えた展開が違うってのも面白いと思う。自分で何かの作品を解釈し直して、楽しむというのは興味深い。ゼロから自分で世界観を生み出すのも楽しいけど、経験上それはかなり大変だ。だから、自分なりの解釈も楽しもう!

「天使パート」
 天使が音無と一緒に麻婆豆腐を食べている姿を見ていたら、涙が出そうになった。きっと彼女は、またこういう日が来るのを待ちわびていたのだと思う。
 天使は過去にも一緒に食事をしていたことがあった。しかし、自分と一緒に学校生活を楽しみ、満足して消えて行ってしまう人を見るのが辛くなり、距離をとるようになったのだろう。自分に反抗する立場である音無となら一緒に食べれる、と思ったのだろう。
 二人が一緒に学食を食べる姿を見られて、本当に良かった。もう、満足です。
 太陽に掲げた手のひらは、キラキラと、眩く、輝いていた。
 ……いや、消えないよ?

 さてと! 音無と天使が二人で牢獄に閉じ込められた。
 天使は眠ってしまった。本当に疲れていたのだろう。音無が前回言ったように、彼女がSSSのメンバーに加わる日も近いのかもしれない。
 しかし、天使がゆりたちの仲間になったら、皆は誰に復讐をすればいいんだろうか。それこそ、普通に学園生活を送って消えてしまうことになってしまうかもしれない。
 最後に、私も天使と一緒にお話ししてみたいなと思った。自意識過剰かもしれないけど、私は天使とどこか波長が合うような気がした。人に何を言われても、相手がそれで満足するなら、と反抗もしない。それで一人で小さな幸せにすがろうとする。そういう姿勢を見ていたら、涙が出た。
 ただ、「抗い」がこのアニメの一つのアニメでもあるように、それだけではいけないとも思っている。だって私の考えは、自己満足で、周りから逃げるだけなようにも感じるから。
 ――諦観することが正しいという訳ではない。
 最近、それについて考えている。まだ答えは、出ていない。


 Angel Beats!は、本当に色々と考えさせられるアニメだ。このアニメを軸とした考察を、これからも続けていきたい。ただ、一つの作品に固執しすぎると思考が偏るので、他の作品も並行して考えていきたいと思っている。

2010年4月24日土曜日

私の速読法

「1冊10分で読める速読術」「NLP速読術」「1分間勉強法」という、速読へのアプローチが異なる三冊の本を読み、自分に合った速読術を考えた。また、記憶術に関しても少し記述した。速読法は人によって大きく異なる。
 

速読術に関して

前提として、速読しようと意識する。
リラックスして読む。調子悪い時は本を読まない。
斜め読みは本屋で、あるいは極度に急いでいるときのみ。
電車やバスでは、集中力の観点から、斜め読みで。
疑問を持つようにする。つまり、本と対話する。

小説、論説文、論文によって読み方が異なる。
論説文ではプロフィール、タイトルを見る。
キーワードを決めて斜め読み
目の上下左右運動で眼筋を鍛えておく
速読だからと言って、目を早く大きく動かそうとしない。目の動きは最小限に
ページめくりで集中力を切らさないように
かなり難しい内容の本は、脳内で音声化する方が良い。
漢字とカタカナだけ(漢字だけでもよさそう)を追って速読


記憶術に関して

長時間よりも、短時間を反復
文字を色分けし、重要性を強調
エピソード記憶

2010年4月23日金曜日

最近読んだ本

【随筆】
「1冊10分」で読める速読術
 NLP速読術
 1分間勉強法

【小説】
 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
 女生徒(太宰治)
 蹴りたい背中(綿矢りさ)

【コミック】
 緋弾のアリア1
 武蔵野線の姉妹1,2
 半分の月がのぼる空1,2
 ましろ色シンフォニー1
 ひぐらしのなく頃に(綿流し編1,2 目明し編1~4)
 理系の人々1,2
 ぼく、オタリーマン。1~4
 のんのんびより1 

2010年4月19日月曜日

Angel Beats! に関する考察

 何も悪いことをしていないのに理不尽な理由で死んでしまい、その後も別の世界で意識があったとしたらどう思うだろうか? 理不尽な運命を呪うのではないか。そのときに、復讐すべき相手がいなかったら怒りのやり場がなくなる。だから、自らその怒りの対象になろうとする人が、その世界にはいるのかもしれない。
 
 しかし、自ら怒りの対象になろうとするには大きな覚悟が必要であるはずだ。つまり、その人物も過去に理不尽な運命を強いられたのではないかと思う。そして自分に対して復讐することで気持ちが楽になった人に対して言うのだ。「良かったね」と。
 
 だが、それは本当に正しいことなのだろうか? 自己犠牲が正しいのかについての議論である。確かに他人の怒りを受け入れることで、その人の気持ちを楽にはしている。だが、結局それは本当の意味での復讐にはなっていない。本人が気づいていなければそれでいいのか? もっといい方法は無いのだろうか。
 
 理不尽な状況を強いられた人物の立場に立つことは、ある程度はできるが、想像にはやはり限界がある。いったいどうすればいいのか、方法が考えてもなかなか浮かばない。

 Angel Beats! は本当に色々と考えさせられるアニメである。これからどのような展開を見せてくれるのか、大いに期待している。

プロフィール画像



プロフィールのイラストの全体はこんな感じになってます。
pixivのURLはこちらです♪
http://www.pixiv.net/member.php?id=1688849

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オイラーの式は、e,i,πの3つが仲良くダンスを踊っているようだ。

2010年4月18日日曜日

H2O

HTMLでは、H2Oをより奇麗に表示することもできるのか H2O

数式表示テスト

33=27

2010年4月17日土曜日

小説を書くことについて

以前書いた小説「幽霊少女と道化少年」を読み返してみた。自分で書いた小説にもかかわらず、何か感じるものがある。これを書いた時の自分の心理状態が把握できるようだ。

ブログ始めました!

ブログを作ってみました。